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消え行く日常 [Day Trip Stroll]

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~一度入りに行かねば~

 銭湯が好き。
 母方の祖母の家がもともと銭湯通い。ちょうど年代的には家に内風呂が当たり前になってきている時代の俺たち世代。とにかく銭湯に行くこと、それが子供の頃珍しかったのだ。
 ということで、銭湯は祖母の家に行ったときだけの特別なお風呂だったわけだ。

 写真は戸塚駅近くで見つけた銭湯。
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どうやら薪でボイラーしているようだ。

 1型糖尿病で、済生会中央病院に教育入院したときは、三田・麻布界隈の銭湯をぶらついたものだ。
 病院のシャワールームが小さかったというのもあったが、周りは3月頭。まだまだ夜は寒く10分も歩けば、湯冷めくらい思想だが、そんなものお構いなし。それくらい銭湯が好き。

 近所の温泉施設に行っても、やはりあがりはコーヒー牛乳。
 教育入院中はそんなことしたらお説教だけどね(笑)

 でも、銭湯も今は案外値段が高いものになってしまっている。
 下手したら温泉施設やスーパー銭湯をほっとペッパーのクーポンで行くほうが安いことだってあるんじゃないか?と思えるくらいかも。

 そして、日本の建築技術はすさまじく進化しているのだろう。
 タワーマンションで、それぞれの専有空間の中心にバスルームを持っていけるほど、気密の高い水周りを高層住宅で実現できるほどの、建築技術を手に入れてしまったのだから、銭湯など減る一方なのかもしれない。

 もったいない・・・・

 確かに俺も住居選ぶときにわざわざ風呂なし選んだりはせんけどさ

 なんにせよ。銭湯に行く機会は減ったな。
 好きだけど。
 毎日行くとなればつらいものかもしれないけど。
 やっぱいいよな。銭湯。

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 実は戸塚。
 現在再開発中。
 新しい町の部類には入るものの、商店街が残る良い町だったが、今はあっさり更地にされ、渋滞に悩む旧国道1号と絡みながらできている駅前と昔ながらの商店街は確かに煩雑な印象を受けた。

 そこに大型交通ターミナルと駅ビルが出現する。

 そのための土地は、ちょいと前まで煩雑ながらもいい味を出していた商店街だ。

 かろうじて、「肉屋のコロッケ」を守っている肉屋は残っているけど、知っている何軒か、使ったことのある何軒かはなくなってしまった。

 消えていくかつての日常。

 今、俺は便利な街に住んでいる。
 でも、肉屋も魚屋もないこの街は、なんだか寂しいとmaccoと話す日もある。

 きっとこのような総合駅ビルで味気ないが便利で代わり映えのしない街が増えるんやろう
 どこに降りても「グレート〇〇〇〇ヒル」とかいうマンション群があったりする街が増えるんやろう

 なんだか悲しいのぉ。
 しかたないんかのぉ。

 便利さという都合の良い言葉の上で、なにかを失くしていっているような気がする。
タグ:銭湯 商店街
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だい

現在空路ではなく陸路(アムトラック)で移動中。
こんな広い土地で永遠に続く地平線を見ながら
そんなことを言われるとしんみりするやないかい。

by だい (2008-11-04 00:16) 

かものはし

商店街に銭湯・・・。本当ですねぇ~。。
しんみり。。
同じ感じで、なぎら健壱氏の
『絶滅食堂』という本が気になります。
by かものはし (2008-11-04 09:49) 

これ

>だい
しんみりする前に、アメリカの空と大地を満喫し、
子供たちに伝えてやんな(^^)

>かもさん
しんみりするんだけど、便利と情緒はトレードオフみたい(^^;;;
by これ (2008-11-06 08:11) 

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